日経記事に学ぶビジネスモデル   2002/05/07 NO.34
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名刺、ネットで受注  内容変更など容易に

日本経済新聞 4月30日(火) 【企業1・8面・12版】  

ネプリのサイトから、 ビジネスモデルの図を引用。】
◆ 記事内容

 ビジネスモデルの要件を表にして記事を分解してみました。

ビジネスの概要 情報サービス大手、インテックの子会社で印刷事業 を手がけるネプリ(東京・渋谷)はインターネットを活用した名刺の印刷サービ スを始める。
業界の状況 ネットによる名刺印刷サービスは、オフィス用通販大手のアスクルや外資系のキ ンコーズ・ジャパンも始めており、価格競争が始まっている。
顧客は誰か 大企業の総務部など管理部門。
名刺を大量に必要とする大企業から受注を目 指す。
顧客にどんな価値を提供するのか ネットを通じて印刷原稿を直接印刷会社に送るために 中間コストを削減できる。
納期も翌日渡し。
管理部門では手書きで原稿 を受け取っている場合が多く、電子化が遅れていた。
即日渡し可能な名刺の スピード印刷サービスよりは時間がかかるものの、きめ細かなサービスができると している。
パートナーにどんな価値を提供するのか 名刺印刷は1回100〜200枚程度の印刷枚数しかない少 量受注生産となっている。
場合によっては数万件の原版を管理する必要もあ り、小規模な印刷業者が手がけるのは難しかった。
名刺印刷ができなかった ような中小業者を組織化して、実際の印刷作業を委託する形で事業化する。
そのために経営資源をどのように組み合わせる か
その経営資源をどのように調達するのか
発注ソフトは名刺・封筒大手の山桜が開発した。
ネプリは同社とソフトの利用で独占契約を結ぶと共に、名刺用紙を大量購入 しコスト削減につなげる。
パートナーとのコミュニケーションをどのよう に行うのか
顧客とのコミュニケーションをどのように行うのか
ブラウザを使い、サーバーに蓄積した個人情報を読み 出して使う。
利用者は画面上で自分の名刺の内容を確認、必要があれば修正 を加える。
修正内容は即座に画面上の名刺サンプルに反映する。
企業 の総務部など管理部門が発注した名刺の内容や枚数を確認後、印刷会社に送信す る。
どのような流通経路で届けるか ネット上でソフトを期間貸しするASP形式で販売 する。
物流会社から届く。
どのような価格体系か 初期費用として登録料10万円。
作成手数料が 1件あたり100円。
名刺作成費は別計算になり、月30箱(1箱100枚入り) を印刷する場合で1,300円から1,500円。

 自社のビジネスモデルをこのようなビジネスモデルの要件で整理してみるといか がでしょうか。

 
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